みろちのアメリカ駐在生活 in ダラス

みろちのアメリカ駐在生活 in ダラス

2018年春から米テキサス州ダラス近郊在住。初めての海外生活の記録。

テキサス大寒波で大パニックの数日

こんにちは!

ノーステキサスは引き続き大寒波。今回ほどの大寒波はテキサスでは数十年ぶり、慣れていない凍結した道路の運転で事故も多発しているようです。Fort Worthでは数百台規模の事故があり大きく報道されていましたよね。

我が家も丸3日停電し、ようやく昨晩電気が戻ってきました。災害は本当にいつくるか分からないし、できる限り備えておくべきと改めて実感しています。

今回の停電、電力の需要が供給を超えて足りなくなったことが主な原因ですが、電力会社は当初輪番停電をすると説明していたものの、蓋を開けてみると私の家では3日間一度も電気は回ってこず、一方で友人の家では1時間おきに電気が回ってきたり全く停電がなかったり。電力会社から輪番停電の方針や今後の見通しも全く説明がないので、どう動くべきか分からず、混乱とフラストレーションでストレスフルな数日間でした。現在は幸い電気は戻ってきましたが、未だ断水は続いています。水道管破裂等で断水になっているお宅がたくさんあるので、いつ修理できて水が回復するのかまだ分かりません…

停電1日目、寒さに耐えきれず私がホテルを取ろうとした時点ではどこも満室で、冷え切った家の中で眠りました。部屋の中が氷点下になり寝てる間に凍え死ぬかと思いました(涙)翌日からはホテルが取れたので救われましたが、チェックインの時間までは自宅で布団にくるまってひたすら寒さに耐え、時々車の中で暖まったりスマホを充電。途中火災報知器が鳴り急いで貴重品を持って外に避難するという事態も。幸い誤作動か何かで火災ではありませんでしたが。

ホテルまでの移動は車を運転するしかないのですが、除雪されていない雪道の中を走るのはものすごく怖かったです(夫が運転しましたが隣に乗ってるだけでも)。雪道の運転に慣れていないし、スタッドレスタイヤやチェーンで装備していないのに、かなり車間距離を詰めてくる車や、普段と同じようなスピードで走る車たち。そりゃ事故多発するよね・・・と納得しました。自分たちがどんなに気をつけてゆっくり走っても、事故に巻き込まれるかもとヒヤヒヤしながらホテルまで移動しました。

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ホテル近くの道路。全く除雪されていません

私達が滞在したホテルはたまに停電するものの定期的に電気が戻ってくる環境で、暖かい部屋でシャワーも使えて安心して過ごすことが出来ました。食事のために外出する必要があったのですが、多くのレストランは停電や断水、材料不足などで営業しておらず、営業しているところはすごい混雑ぶりで。2店舗ほど開いているレストランに行ってみたのですが、いつ料理がもらえるか分からないほど混んでいたので、諦めてホテルでバナナを食べてやり過ごしました。でも、停電している中でもガスコンロは使えるからと真っ暗な中で料理を提供しているレストランや、無料で食事や暖まれる場所を提供しているレストランやカフェもあり、スタッフの方の家も大変かもしれないのに、本当にありがたいことだなと思いました。

停電生活3日目にようやく電気が戻ったとの連絡があり、自宅に帰宅。まだ電気が戻ったばかりで部屋の中は冷凍庫のようでしたが、すこしずつ暖まり、備蓄しておいた食材があり料理もできるので、温かいものを食べることができ、心底ほっとしました。断水が続いているので、トイレや手洗い、食器洗い、シャワーなどできず不便ですが、外の雪をバケツに入れて溶かしてトイレに使用したり、コロナ対策として備蓄していたサニタイザーワイプで手を拭いたりしてやり過ごしています。断水もあと数日続くとまたホテルへの避難を余儀なくされるので、まだまだ気は抜けませんが…。

まだ終わっていませんが、今回の停電と断水で日頃の備えが不足していたと反省しています。ガスコンロ、飲用水、缶詰等のすぐ食べられるもの、クーラーボックス、懐中電灯、電池など。また、すぐに避難できるよう、貴重品や避難グッズはまとめて置いておく。10年前に東日本大震災を経験し、備えの大切さを実感したはずですが、実際にこんなに長い停電や断水を経験し、自宅から避難したのは初めてで、最低限の備えすら出来ていなかったと痛感しています。今後は日頃からいつ何があるか分からないという前提で、備えたいと思います。

 

引き続き停電や断水が続いている地域もたくさんあります。すべてのお家に少しでも早く生活できる環境が戻ってきますように。